11月19日、本日は「女性の視点から防災を考える講座 第3回」に始まりました。
岩沼市介護福祉課の内海課長を講師にお迎えして、東日本大震災時の経験を振り返りながら、「要援護者の支援」をテーマにしての講話をいただきました。
災害時、被害が大きければ大きいほど、公的な救出活動や支援には時間を要する中で、自助、共助、公助の順番となることは認識の中にありますが、いかに被害を最小限に食い止めるか。
その為には、先ず自分が逃げることから。
しかし、高齢者であったり、身体に障害がある、また幼児を連れているなど、弱者の方への「要援護者」へどのようにアプローチしていくのか、またいけるのか、が課題となっていることを語り合いました。
その「要援護者」のリストも個人情報保護の点から、その居住地域によってどのように管理されているか、どこに保管されているのか、は各地域の町内会や自主防災組織によって異なること。
それを各地域内で共有しておくことが大事なことです。
内海課長からは、行政だけの限られた人員では手が回らないこと、市民ボランティアに期待することなどの提案、また出席者からは、災害時ボランティアを名乗り出たがそのマンパワーを活かしきれていないのではないか、という声もありました。
災害の発災時刻により、地域内に過ごす構成メンバーが異なり、既存の組織が機能しないなどの課題もあるようです。
初動時に全ての理想的な体制での避難や対応は困難だからこそ、避難訓練や机上訓練、ワークショップを通じて「自らを守る」、そして近隣の方と支え合う、その積み重ねがいざという時の減災につながることだと思います。
来週26日の避難訓練参加の中でも、それぞれの地域における課題をしっかり洗い出していきたいものです。