豪雨災害お見舞い申し上げます

九州での豪雨災害の復旧活動も進められている中、全国各地に豪雨災害が続発しています。
この度の豪雨によって亡くなられた方、被害に遭われた方に心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。

先日7月12日には、岩沼市でも新しい生活様式での避難所設営などを行い、これまでとは違う対応、配慮などをシュミレーションしているところです。が、今、正にその現実の避難所が開設され、コロナ対策などを講じながら不安な中に生活再建を待つ方々が多数おられます。

また7月28日には秋田、山形方面でも豪雨災害が発生いたし、大きな被害が出ています。

河川の氾濫による浸水など、人的被害が出なかったことが幸いでしたが、生活面にも不自由が生じていることを聞いています。
岩沼市では、友好姉妹都市の尾花沢市に給水支援に職員が出向いて対応中と昨日の臨時議会でも市長から報告がありました。後ほど述べる山形県酒田市在住の旧友からは「ローカルニュースで岩沼市の給水車が作業するところ出たよ」そんな声も届いています。

さて。
以前は、「災害は忘れた頃にやって来る」と言われて来ました。
しかし、現在は「忘れないうちにやって来る」のです。

地球規模で気象変動が起きているようです。
酒田市在住の旧友(というのは烏滸がましい大先輩です)Sさん。震災前からスポーツを通じて交流のある方。
岩沼にも度々大会遠征でいらしており、こちらの様子もよく知っておられます。

私もお目にかかった折には親しくお話をさせていただき、スポーツや防災についての取り組みなど情報交換させていただいて来ました。

震災時には、いち早く、水や食料を携えて支援に来て下さった方のお一人でもあります。

そのSさん、同居のご家族、90余歳のお母様、ご本人70代、そしてお連合い様(御病気の後遺症で車椅子の生活です)。
住まいは酒田市の河川氾濫危険のある地区だそうです。
こちらでの豪雨、地震の折にもいつも気遣って下さる方ですし、私も29日朝お見舞いメッセージを差し上げました。
ご家族がご無事であったこと、ライフジャケットを着用して自宅避難なさっていたことなどの返信があり、安堵しておりました。
そして、昨夕先方様よりのお電話で、詳細を有難い経験談として拝聴いたしました。
私達の地域を見渡しても、高齢化が進む中、どなたかの今後の参考になればと思い、ご本人様にも了解を得てのご紹介です。(以下、ご本人談)
「これまでであれば、避難所にいち早く家族で避難して難を逃れて来ました。住まいする地域は最上川との合流点にあり、氾濫危険なエリアにあります。しかし、今回は色々と悩みました。特にコロナ禍のこともあり、家族は身体にハンディがあり、感染症の心配がある中、多人数の避難所に行くことは健康面のリスクが高まること。高齢者だけの家族で簡単に身動きが取れないこと。
それらを踏まえて、日頃備えていたライフジャケットを着て自宅避難を決めました。
万が一、川が氾濫しても浮いてさえいれば命が助かる可能性が高まる、と考えました。
自宅に水が押し寄せて来る状況になっても、階段を登るのは難しいけれど、浮いたら2階に避難出来る、と。迷わず、備蓄のライフジャケットを着用で一夜を過ごしました。
そして、自宅には自動車タイヤのチューブも備えてあります。
万が一、自宅周辺に水が流れて来て誰かが流れて来た時に、助け出すことにも使えるからね。
そして、ついでに言うとね。
今、コロナ禍もあるし、日頃から緊急時の対応については、自宅内に張り紙をしているし、ケアマネージャーさんにも私がもしもコロナに見舞われたら高齢の親のこと、連れ合いのこと、お世話になれる施設を手配していただけるように相談してあるんです。
よくこの地区に住み慣れた方が言うけど、これまでそんな災害が起きていないから大丈夫、って。今は、そんなことは通用しないです。これまでに無いレベルの災害がどこにでも起きるんだと思って備えています。私は防災士の資格は無いけれど、地域の防災士資格を持つ議員や行政のトップの方とも情報交換を重ねながら自らを守るため、備えています。」
ご自身の災害に対する備えを熱く語って下さいました。
「岩沼市の給水車、ローカルニュースに映っていたょ!」そんな嬉しいお声も聞けました。

梅雨明けも近いだろう、と思える頃ではありますが、忘れずに備えの心、知識、備蓄すべきもの、再点検が必要ですね。

投稿者:

布田 えみ

岩沼市議会議員4期目の活動中。 大好きな岩沼のさらなる発展を願い、母として女性として、市民としての思いを町づくりに届けています。